塗装・お役立ち情報

不動産物件というものは人生の中でも特に大きな買い物になります。せっかく買ったマイホーム・マンション・会社のオフィスや工場は大切に使っていきたいものですが、建物を長く使っていくには適切な塗装が必要不可欠になります。今回は建物を長持ちさせる塗装の必要性について解説していきます。

◆外壁保護の必要性

外壁は常に雨風と強い日差しに晒されるため、何の対策も施されていない状態では経年劣化が加速してしまします。劣化が進むとヒビや雨漏りが発生し、ボロボロになった外壁を修繕するには多額の出費がかさむでしょう。

さらに劣化した状態で放置していると、ジメジメした場所を好むシロアリの被害を受ける原因となります。しかし外壁に塗装を施すことで、建物の寿命に直結する耐水性を大幅に高めることができます。

外壁と屋根の塗装は雨水の侵入の防止、UVプロテクトクリヤーを用いれば、乾燥から発生するひび割れも効果的に防ぐことができます。防錆効果のある塗料で金属素材の腐食防止に、ベニヤ板やスラグ石膏版といった腐食しやすい素材も、塗装により防水処理を施すことで大幅に素材の寿命を延ばすことができます。

◆塗装の耐用年数と塗り替え時期

前述したように塗装には建物を保護する効果がありますが、塗料の種類別で耐用年数が変わります。定期的な塗り替えを行うことで、塗料の効果を最大限に引き出すことができます。

塗料の耐久性は含有される合成樹脂で決定され、その中でもシリコンは国内で一番使用されている成分です。シリコン塗料の耐久年数はおおよそ7~15年であり、さらに耐久性の優れたフッ素塗料は12~20年、チョーキング現象(顔料が粉になって出てくる現象)を抑える働きのあるラジカル塗料は8~16年、断熱効果のあるセラミック塗料は10~25年と呼ばれています。素材によって定められた期間を参考にしながら、定期的な塗り替えを検討するとよいでしょう。

◆外壁工事の必要ない素材

外壁にタイルやレンガを使っている建物は、塗料の耐用年数を超えるほど高い耐久性があるため、塗料を塗ると塗膜が先に劣化し外観が悪くなるうえに、逆にメンテナンスが大変になってしまいます。中古の物件で塗装が必要か分からない場合は専門の塗装業者に診断を依頼することをお勧めします。

◆まとめ

外壁の塗装は定期的に塗り替えることが理想的です。経年劣化で見栄えの悪くなった外観も新築同様にリフレッシュできるだけでなく、色合いを変えることで新鮮なイメージを楽しむこともできます。腐食が始まってしまい高い修理費を捻出する前に信頼できる塗装業者に依頼することで大切な建物を末永く使うことができます。使用する塗料も、高耐久の塗料からコストパフォーマンスに優れた塗料と多岐にわたるため、予算の都合でお悩みの方も一度見積もりを立ててみてはいかがでしょうか。

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