建築塗装一級

◆建築塗装一級の技術があれば信頼できる塗装業者の目安となる?
外壁の塗替えをそろそろと考えている方も、塗装業者を選ぶ場合に迷う事もあることでしょう。業者ごとに提出する見積もりの書き方や値段に決められた規定がないのですから、選択する目安となるものがあれば安心できることと思います。今回は、「建築塗装一級」の技術について詳しくみていきましょう。
◆建築塗装一級の技術とはなに?
正確には一級建築塗装技能士と言います。塗装技術を認定する国家資格の1つで、職業能力開発促進法により都道府県知事が実施する試験において合格すると、学科における専門知識と技術試験における能力の見極めに役立つ資格を有する事になります。この中でも1級技能士は、専門的な知識に加えて実務経験の多さで受験資格を得て合格している最上級の資格となっています。
塗装技能士の資格には1級から3級までがあり、それぞれ実務経験に応じて受験資格を有す事になります。
〇3級の場合は、実務経験がなくても試験を受ける事ができます。
〇2級は、実務経験2年以上、または3級合格者が受験可能となります。
〇1級は、7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上、3級合格後4年以上の実務経験があれば受験可能です。
◆一級塗装技能士の資格と塗装業務の関係
1級塗装技能士の資格取得はとても難しいと言われている資格なので、実務経験も含めて、この資格の信頼性と安心感は仕事に対しても評価を上げる要因になっています。
仕事に向上心を持っている事で、知識や技術に関しても資格を取る事に前向きになれるし、専門的な知識のおかげで、塗装前の検査を正確に判断する事ができて、お客様に対しても、親切丁寧な説明をしていく事ができるのです。
一級塗装技能士の資格があれば、塗装実施前の診断においても専門的に判断する事ができ、加えて実務経験の多さがいろいろな場合に対応できる実績となります。
◆手抜き工事の問題
多く存在する業者の中には、押し売りのような営業をして問題を起こす悪質な業者も存在します。お客さんが見積もりの内容がわからない事で、上乗せの工事代を記載する場合や実際の工事では、3度塗りが基本の外壁塗装で2度目の塗装を省いて行う事で、規定の塗装工事に達していない場合があります。
他にも、塗装前の洗浄や、「ケレン」という研磨の作業を省く事で、塗装の仕上げに影響が出るおそれもあるようです。下請け会社や孫請け会社にも注意する必要があります。その分の中間手数料が上乗せされる場合があるからです。ちゃんとした建設業許可を持った業者に依頼する事です。
そのような被害にあわない為にも、一級塗装技能士がいる事で安心できる判断材料とする事ができます。
◆お客に安心感を提供する
住宅の塗替えをしている会社やリフォーム会社の宣伝文句として「一級建築塗装技能士がいるから安心」とうたっている場合が増えています。何が重要なのかを見極める1つとなりますが、個人事業の小さな会社でも、塗装業を営む上で必要な建設業許可があれば、安心できる材料になるので、「建設業許可」と「一級建築塗装技能士」のこの2点を判断材料に加えれば、さらに信頼性を増す事になるのです。
◆まとめ
一級塗装技能士がいれば安心して仕事をまかせる判断材料にはなりますが、複数の業者に見積もりを出してもらうことも大切です。作業内容に関して細かい部分まで説明してくれる事と、自分の家の正確な診断と状況を把握して、その内容を見積もりに適正価格で反映できている事が重要です。